理研と未来を創る会会長挨拶

「理研と未来を創る会」について

(株)堀場製作所
代表取締役社長
足立 正之

この度、我が国を代表する総合研究機関である理化学研究所とともに、長く歴史を刻んでこられた「理研と未来を創る会」の会長という重責を拝命し、身の引き締まる思いが致します。 

私自身はこの「理研と未来を創る会」に松本前理事長からのお声がけにより2018年に入会させていただきました。同時に理事に就任し、それ以降、会の運営を幾ばくかは拝見させていただきました。 

それ以来、私自身はなんら貢献も出来ていない事を反省しますが、理研発祥の会社はもとより、我が国の経済活動を支える多くの主要な技術系企業が会員となっているネットワークとして貴重な存在だと思いますし、大きな可能性を持つ集団だと感じております。 

本会の発起人総会議事録を拝見しますと、日付は昭和62年9月30日となっており、当初から理研と産業界の連携と発展を目指した数々のイベントが精力的に企画されていた様子が読み取れます。 

この度、岡野前会長からは、令和時代の新たな形で理化学研究所と未来を考えていく企業集団を作って欲しい、という命題をいただきました。理研と、100社に及ぶ各企業様とともに、我が国の科学技術の発展のために何ができるか、是非、理事の皆さんをはじめ、会員企業の方々と共に考え、会の活性化と社会貢献に繋げたいと思います。 

私自身、世界のアカデミアや産業を相手にビジネスをしている中で、今、日本は多くの断面において弱体化している事を痛切に感じています。一方では、基礎科学技術力や、産官学それぞれの立場で科学技術を支える人財は、まだまだ世界に劣るものでは無いと確信しております。 

本会の活動を通して、理化学研究所はもとより、日本全体の科学技術の発展を期待するとともに、それらの研究成果を産業や経済の発展に活用していこうという意欲のある、多くの企業にご参画いただき、当会の活動を充実・発展させて参りたいと考えております。